2008年12月22日月曜日

握手

バイト先の方が今日最後の出勤だった。
半年くらい一緒に働いた人で、本業は某アパレルブランドの社員。
かっこいい人だったな。
お洒落な容姿はもちろん、真面目な物腰とかも含めて。

尊敬できない大人が多い世の中だけどあんな人もいるんだなぁとしみじみ思った。
連絡先を交換して、帰り道で握手した。
お店に絶対買い物行きますって言ったら
「俺がいる内に来てくれよ。」

彼は今転職を考えている。

もっと勉強しないと駄目なんだな。
俺さ、高校で遊びまくって
大学とか行ってねぇからさ。
苦労も仕方ないよな。

少し後悔の色が混じった目だった。

言葉が悪いが、高卒者は大卒者と比べれば
スタート時はあまり優遇されているとはいえない。
だけど彼は販売員から始まり
商品管理部門の仕事までやるようになった。
そのプロセスで、嫌になったこと、辛かったことなんて
きっともう数えきれないだろう。

辞めていく同期が多い中でひたすら頑張ってきた。

純粋に立派だと思う。

そして今チャンスを掴んでるそうだ。
働きたい憧れのアパレル会社との繋がりが深くなって
働きぶりと能力を社長にも気に入られたらしい。
展示会にも呼ばれてるそうだ。
どうか彼にとってうまくいく道になってほしい、本当に思う。

握手が力強かった。

あの人ならうまくいくよね。

0 件のコメント: