誰かに汚されても彼女は綺麗に映っていた
快楽で潤んだ時の目も
愛しさを込めた綺麗な笑顔も
柔らかい温もりも
もうあの頃のように期待しちゃいけないから
せめてそっと幸せを願ってるよ
そう言い聞かせて毛布の中で夢を見る
二年半越しの再会をした。
あれから何があって誰と会ってどんなことをしてきたか、お互い知らない。
踏ん切り付いたと思ってたんだけどな。
やっぱりどこかで期待してたんだろうな。
薬指はそのままだけど、もう隣のスペースは空いてなかった。
幸せを願おうと言い聞かせたのに
期待してしまった自分、会ってしまったこの時間、辛くなった。
二年半前に別れて
今までずっと謝りたかったことがあって
お礼も言えなくて
それと同時に普通に話せて、少しだけど冗談で笑ってくれて
多分、本当に好きだったんだ。
もう一度戻れたらって何度も思ったんだ。
あれから
前よりもお洒落に気を使ってきたことも
立ち振る舞いを意識してきたことも
多分もう一度振り向いて欲しかったからなんだ。
誰かと寝ても
適当に遊んでみても
多分忘れていたかったからなんだ。
今日全部思い知った。
どんな距離感でいればいいんだろう。
歩み寄っちゃいけないよね、彼女の困った顔は好きじゃない。
期待しちゃいけない。
その分だけ辛くなるからと理解している。
だけど、多分この感情が消えることはないんだろう。
辛くなってもいい、せめてささやかに想いたい、期待したい。
二年半前とは別の改札で別れる。
精一杯笑顔で別れる。
電車の中、イヤフォンが歌ってた。
I wanna be with you now
いつの日かdistanceも抱きしめられるようになれるよ
きっと叶わないと思えるから、願わせてほしい。
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